FMトランスミッター

未分類


2023年1月
通っている王国会館で難聴者向けにミニFM放送をすることになり、設備のお世話を頼まれました。
簡単にいいですよと言ったものの、近年BluetoothなどにシフトされFMトランスミッターはどこも生産終了ばかりのようでした。昔、ワンダーキットで2万円くらいの金属筐体のを使ってたことがあったのですが、それも販売していなくて、業務用のものは10万円くらいのものしか入手できないようでした。

そうなると、車のシガーライターに接続するタイプのものが安いので、AUX端子があってFMで飛ばせればそれでもいいかと思っていました。

まず最初に試したのはJAPAN AVE.のJA996。100Vをシガーソケットに変換するアダプタに挿して使用したところ、雑音もなくよく飛んでいました。ただ微弱無線検査 (ELP) とはうたわれているものの、総務省の電波法に基づく免許等が必要な無線設備にリストアップされていたこともあり、改良版でも少し心配になりました。また、Bluetoothによる入力がないのにそれが常時機能していると他から入力が入る危険もあります。

それで、安心な国内メーカーのELECOMのLAT-FM3UB01BKというBluetooth接続のないFMトランスミッターを購入してみました。これにて一件落着と思ったのですが、こちらの機器、50cm位離れると雑音で全く使い物になりませんでした。2500円くらいしたのですが車の中でも雑音がきつくて使用できませんでした。

3番目に考えたのは、秋月か共立のキットでした。
秋月のは1.5v駆動、共立のは3v駆動で何となく共立のほうが新しそうだし、ということで共立のFW-8027Mにしました。同時に電源にACアダプタ DC3.3V 2A / WA-03200X-1を購入。


さて、組上げて実際送信してみると自宅では2部屋先でも十分きれいに聞こえています。
やったーと思って、会館に持っていったのですが今度はノイズがひどくて聞き取れません。
再び自宅で試してみると、どうやらスイッチング方式のアダプタも関係しているようで、コードを手で触ると雑音が少なくなります。

それで、仕事で撤去した機械から外したトロイダルコアをいくつか試して巻いてみると雑音が減ったので、ケース内にそのコアを埋め込みました。このコアは北川工業のTFC-23-11-14です。こういうこともあるのでケースは余裕があるほうがいいですね。

本当はトランス式のACアダプタがいいんでしょうけど、買い替えるのももったいないので、これで使おうと思います。他の音響機材の近くでもあり、今回は金属ケースにしました。これでもノイズが入るようなら、アースを取ったりさらにケーブル類にコアを取り付けようと思います。